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感染性胃腸炎

ページID:760677105

更新日:2023年4月11日

感染性胃腸炎とは

 感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。
 
 感染性胃腸炎は、症状のある期間が比較的短く、また、ウイルスの種類によって異なる治療が行われることも通常はないため、ウイルス検査を行うことなく、流行状況や症状から「感染性胃腸炎」として診断されることがあります。
 ウイルス感染による胃腸炎が多く、例年、11月から5月にかけて、保育所等を中心に「感染性胃腸炎」の集団発生が多数報告されています。
 特に、冬の季節には「ノロウイルス」、春の季節には「ロタウイルス」による感染性胃腸炎が流行します。
 集団感染が危惧される各施設においては、施設の衛生的管理などに注意し対策を行ってください。

原因と感染経路

 原因となる病原体には、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」などのウイルスの他、細菌や寄生虫もあります。
 感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる感染(接触感染)、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。

 ノロウイルスは、人から人へ感染する場合と、汚染された食品を食べて感染する場合に分けられ、次のような感染経路があります。
♦ 感染した人の便やおう吐物に触れた手指を介して、ノロウイルスが口に入った場合
♦ ノロウイルスを内臓に取り込んだカキやシジミなどの二枚貝を、生で又は不十分な加熱調理で食べた場合
♦ 感染した人が十分に手を洗わずに調理した食品を食べた場合
♦ 感染した人のおう吐物やふん便が乾燥して、細かなちりと舞い上がり、そのちりと一緒にウイルスを取り込んだ(吸い込んだ)場合
 

症状

 病原体により異なりますが、潜伏期間は1~3日程度です。
 
 ノロウイルスによる胃腸炎では、主な症状は吐き気、おう吐、下痢、発熱、腹痛であり、小児ではおう吐、成人では下痢が多いです。症状が出る期間は平均24~48時間です。
 ロタウイルスによる胃腸炎では、おう吐、下痢、発熱がみられ、乳児ではけいれんを起こすこともあります。症状が出る期間は平均5~6日です。感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。

治療

 特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。
 乳幼児や高齢者では下痢等による脱水症状を生じることがありますので早めに医療機関を受診することが大切です。特に高齢者は、誤嚥(おう吐物が気管に入る)により肺炎を起こすことがあるため、体調の変化に注意しましょう。おう吐の症状がおさまったら少しずつ水分を補給し、安静に努め、回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけましょう。

予防のポイント

 ロタウイルスによる感染症については、予防接種ワクチンがあり、乳幼児を中心に接種が行われています。
 ノロウイルスについては、予防接種はありません。

 <感染性胃腸炎を予防するために次のことに気を付けましょう!>
(1)まず一人ひとりが手洗いをきちんと行うことが大切です。特に排便後、調理や食事の前には、その都度、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
(2)カキなどの二枚貝を調理するときは、中心部まで十分に加熱しましょう。(中心温度85℃~90℃で90秒間以上の加熱※が必要です)
 ※「大量調理施設衛生管理マニュアル」(厚生労働省)より
(3)おう吐物やふん便は、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)を使用し、適切に処理しましょう。
(4)おう吐物やふん便を処理する際は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、処理後は、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。

ノロウイルスについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

お問い合わせ

台東保健所 保健予防課感染症対策担当

電話:03-3847-9476

ファクス:03-3847-9424

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