区有施設における免震ダンパーの設置状況について

　国土交通省がKYB株式会社及び子会社の製造した免震・制振ダンパーの国土交通大臣認定の不適合を公表した件を受けて、台東区では区有施設における設置状況の調査を実施しました。その結果、1件の建物で同社製の免震ダンパーが設置されていることを確認しました。
　また、その他の区有施設には、同社製の免震・制振ダンパーを設置している施設はございません。

区立台東病院及び老人保健施設千束　

台東区千束3丁目20番5号

• 平成20年11月完成
• 鉄筋コンクリート造　免震構造
• 地上8階・地下1階建て
• 敷地面積 5,087.92平方メートル 延べ床面積 17,328.45平方メートル

　本建物は、免震構造を採用しており、基礎部分（地下ピット部）に免震装置を設置しています。建物の揺れを制御するために、その装置の一部として免震ダンパー8本を設置しています。

　区は、一刻も早く安全性が確認できるよう関係者に協力を要請しております。
　KYB株式会社等に対しては、早急に適合の有無等の状況を説明するよう求めており、不適合等が判明した場合には、免震ダンパーの交換を要請してまいります。

　国土交通省の公表資料によると、不適合製品のうち特に乖離値が大きい製品が設置された建築物等に関し、サンプル的に構造安全性を検証した結果に基づき、震度6強から7程度の地震に対して倒壊するおそれはないとの見解が第三者機関から得られています。